クレジットカードの審査で在籍確認は実際にあるの?
そもそも審査では何故在籍確認が必要なのか?
クレジットカード審査では、申込者本人かどうかを確認するために本人確認書類の提出や個人信用情報機関に登録されている信用情報の照会、さらには勤務先への在籍確認電話などをしながら審査を進めていく事になります。
これは、カード申込が第三者によって行われた場合にはカードが悪用される恐れがあるためです。
もっとも、最近のクレジットカード審査事情では、各クレジットカード会社や個人信用情報機関など顧客情報が登録されていますので、第三者が申込者になりすまして審査に通過する事はほぼ不可能になっています。
それはともかく、審査で本人確認を行う理由は、この第三者による悪用を防ぐ目的ともう1つ、申込書に記載されている内容に虚偽の記載があるのか否か?について調査する目的があるのです。
例えば、申込書に記載されている住所に申込者が居住していなかったらカード発行→利用料金の延滞が発生したとしてもすぐに連絡を取る事が難しくなってしまいます。
また、申込書に記載されている勤務先に勤務していなかったら本当に申込書に記載の年収があるのかどうかも疑わしくなってしまいますよね?
そして、申込書に記載の年収に虚偽があった場合には、カード発行→利用料金の延滞が発生する可能性が十分考えられますので、カード会社としては審査の段階でそういった状況になる事を防ぐ必要があるのです。
クレジットカード審査で在籍確認はある?
先程説明した理由により、基本的にクレジットカード審査では本人確認のため申込者が実際に勤務先へ勤務しているのかを確認するために在籍確認電話を行っています。
そして、この在籍確認電話で申込者が申込書に記載の勤務先へ勤務している事が分かれば、勤務先情報はもとより年収についてもある程度把握する事が可能になります。
ですので、審査における在籍確認電話はとても重要な役割を持っていますので、審査の際には基本的に勤務先へ在籍確認電話が掛かってきます。
ただ、勤務先への在籍確認電話が掛かって来ない場合もあるのです。
在籍確認なしのケースはこちら
クレジットカード審査では、基本的に在籍確認があります。
ただ、近年の審査高速化の流れによって中には在籍確認なしで審査可否の判断を行っているケースも出てきています。
もっとも、私の経験上この在籍確認の連絡がある=審査に通る可能性が高いという目安にもなっていたので、在籍確認がないとこの目安が無くなってしまいます。
それは置いておいて、ここからは在籍確認なしのケースについていくつか解説していきます。
■審査なしケースの詳細■
●信用情報の勤務先と申込書の勤務先が同一
新卒の人の人や新卒後数年の人を除けば、社会人になってからある程度の期間が経過しており、その期間において信用情報に複数の金融商品の利用履歴が登録されている可能性があります。
そして、クレジットカード審査の申込者が、すでにカード会社の自社及び他社の金融商品(カードローンやオートローンなど)を利用中の場合には、それらの金融商品の勤務先情報が自社データベースおよび個人信用情報機関の信用情報に登録されています。
また、信用情報に登録されている勤務先情報と今回申込書に記載の勤務先情報が同じ=在籍確認が取れている事になるため、審査の際在籍確認電話が掛かって来ない可能性があります。
●直近で成約情報がある
クレジットカード審査では、個人信用情報機関の信用情報を照会しながら審査を進めていきますが、直近でこの信用情報に同業他社による成約情報が登録されていた場合には、在籍確認電話が掛かって来ない可能性があります。
というのも、直近で同業他社に成約情報がある=同業他社で在籍確認が取れていると判断出来るためです。金融会社では、顧客の債務貸し倒れを防ぐために、審査の際には属性や信用情報をくまなく調査する事になりますので、その結果審査に通過している=居住や在籍確認が取れている事になるのです。
●スピード審査を売りにしているカード
以前では考えられなかった最短即日審査などのスピード審査ですが、近年ではネット利用による審査システムの向上によって、いくつかのカード会社で行われるようになりました。
ただ、スピード審査を売りにしている以上は審査スピードが遅くなってしまう事は避ける必要があるため、在籍確認なしで審査を行っているケースが考えられます。
しかし、いくらスピード審査だからと言っても、申込情報と信用情報の登録内容が一致しない、信用情報に軽微な延滞情報が登録されているなど、状況によっては在籍確認の連絡が掛かってくると考えておいた方が良いです。
また、現時点におけるスピード審査を売りにしているクレジットカードには下記のものがあります。
Yahoo! JAPANカード
楽天カード
Amazon MasterCard
エポスカード
ちなみに、アコムACマスターカードもスピード審査を売りにしていますが、発行会社のアコム株式会社は消費者金融系の金融会社のため、100%に近い確率で在籍確認の連絡は掛かってきます。
●良好なクレヒスが多数登録されている
クレジットカード審査では、申込者の収入状況はもちろんですが現在及び過去における金融商品の利用状況も重要な審査項目となっています。そのため、信用情報に良好なクレヒスが多数登録されている人はそれだけでかなり信用力が高いと判断されるため、場合によっては在籍確認がスルーされる可能性があります。
●勤続年数や年収が高い
先程のクレヒスと同様に、この勤続年数や年収も審査においては重要な項目となっているため、勤続年数が長く年収も高い人は、信用情報次第ですが在籍確認が掛かって来ない可能性があります。
いかがでしたか?クレジットカード審査の在籍確認が無いケースとして上記5つについて解説しました。ただ、これらのケースに当てはまったとしてもカード会社によっては在籍確認の電話を行っている場合がありますので、あくまで掛かって来ないケースとして参考にしていただければと思います。
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